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トレーニング計画の期分け 掲載日: 2007-9-1 (閲覧回数: 3010)
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 「期分け」とは,その年の主要競技会に向けてピーキングを最適に行うために,身体の適応課程をもっとも効率よく推移させるように年間計画をいくつかのトレーニング期に分類する方法です.
 負荷(運動)と回復の繰り返しからなる週単位のトレーニング周期がいくつかまとまって年間の期分けがなされます.年間の期分けは,「準備期」「試合期」「移行期」の3つに大分類されます.準備期はさらに,「一般的準備期」と「専門的準備期」に分けられます.

1.準備期 …準備期では,技術・体力・心理・戦術のすべての面において,機能的基礎を発達させます.一般的に,このトレーニング期の主な目的は一般的体力の獲得と向上です.しかし,シンクロのような技術とコーディネーションの完成が重要な役割を占めるスポーツでは,技術的要素のトレーニングも行わなければいけません.そして準備期の最後までには,ルーティンの大枠ができあがっていなければなりません.この期間には専門的トレーニングへの適応の基礎を作るために多くのトレーニング量が不可欠です.

◆「一般的準備期」―この期間の目的は,一般的体力を発達させること,技術的要素を改善すること,基本戦術計画を発展させることです.その中でもっとも重要な目的は,今後のトレーニングとパフォーマンスを助長するような体力の水準を上げることです.しかしながら,技術とコーディネーションの完成が重要なシンクロでは,基本技術(基本姿勢,基本動作)や推進技術(スカーリング,エッグビーターキック)のトレーニングもこの時期に徹底して行わなければいけません.一般的準備期のトレーニング量が不十分な場合は,パフォーマンスの向上不足,試合期を通してのパフォーマンスの一貫性の欠乏,およびその年の最後の試合でのパフォーマンスの低下の原因となります.

◆「専門的準備期」―この期の主要な目的の1つは,技術の向上と完成です.トレーニングの内容がより特定されますが,トレーニングの量はまだ多いです.すべての運動は高い質であるべきで,最大のトレーニング効果を有するべきです.この期の後半に,トレーニングの量は強度の増加にそって漸進的に減少していきます.また,この期の最後までには,ルーティンの大枠ができていなくてはいけません.

2.試合期 …試合期の主要な課題は,すべてのトレーニング要素の完成(仕上げ)です.試合期の目的は,シンクロの専門技術(フィギュア,ルーティン)の完成,準備期に築いた体力的・技術的・心理的水準の維持,試合経験の蓄積と戦術的能力の向上です.試合期にはトレーニング量が減少すると同時に,強度がいっそう高まります.高い特異性のトレーニングを行い,競技状態の安定性,パフォーマンスの一貫性を保ちます.重要な試合の数週間前(通常2週間前)からはトレーニングの量と強度を減らし,選手の全機能の回復を促進させます.

3.移行期 …競技者およびコーチの両方にとって,次のシーズンの開始前に身体的・心理的に休息しリフレッシュすることは不可欠です.またコーチにとっては,前シーズンの評価・分析を行い,次シーズンの計画を練るために非常に重要な期間です.移行期の主要な目的は,神経性の疲労の除去で,一般的体力の良好な水準を維持しながら,心理的休息,リラクセーション,回復を促進することです.移行期は通常3〜4週間ありますが,5週間を超えてはいけません.この期間も,水中に入る必要はありませんが,1週間に数回はトレーニングをするべきです.

「水泳コーチ教本〔第2版〕」抜粋(大修館書店,2005)



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